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プロジェクトを複数人で共有する際、グラフィックデザインにできることとは何か。今回、私がグラフィック制作を担う中で求められた役割は、プロジェクトのテーマやそれに関わる言葉について、私を含むメンバーが「何を考えているのか」あるいは「これからどう考えていきたいのか」を、視覚的に可視化することだったと捉えています。イベントのグラフィック制作にあたっては、意思や思想、感情を伝達する際に、身体の動きが示す意味に加えて、心の機微や繊細なコミュニケーションの存在があると考えました。そこで、「指先」「四肢」「口や舌、喉」といった身体の動きをモチーフとした有機的な形状と、それを探るように漂う線を描くことで、「伝える身体」の姿を表現しています。その結果、制作物は単なる静的なグラフィックにとどまらず、グラフィックモーションの制作へと発展しました。鑑賞者が自由に読み解き、思考を深められるよう、あえて抽象的な造形を採用しています。プロジェクトに登場する言葉をイラストとして並べるのではなく、その概念を「肌で感じ取る」きっかけとなることを目指しました。一方で、今後の展開を見据えたカードデザインの制作では、明確な情報伝達が求められました。イラストはアイコン的な役割を果たしつつ、「患者」「医者」の2種類をはっきりと区別できるように設計。また、必要に応じて表情のバリエーションを追加できる仕様とし、多様な状況に対応できることを目指しています。現在は試作段階ではありますが、2024年7月8日時点で29種類のカードと63種類の表情アイコンを制作し、その活用方法を模索中です。従来の「福祉」という枠組みにとらわれるのではなく、自身の特性を肯定し、それを前提とした対話が当たり前になるような社会に向けて、私自身も今後の活動を続けていきたいと考えています。

インクルーシブな情報インフラの可能性を探る座談会「ろう者と聴者がつむぎだす診療現場へ」
ろう者のコミュニケーション課題解決を目指す研究プロジェクトの報告と、
インクルーシブな社会を目指す実践的な共創アプローチを探る座談会メインビジュアル

Webアプリ「耳を使わない病院診察サポート β版」>>

Event report(2024.5.19)
多様な当事者と「ともにつくる」実践とは? コミュニケーション支援アプリ開発をきっかけにした対話の場。
https://fabcafe.com/jp/magazine/nagoya/kyoto/report-inclusive-roundtable-01

PROJECT
医療現場における「ろう者」の会話ハードル解消へコミュニケーション支援Webアプリβ版を開発
https://loftwork.com/jp/project/sugiyama_web_application

Client: 芝垣亮介、奥田太郎
Art Director: 村田菜生、木下浩佑
Main Visual: 桑田知明
Main Visual Motion: 楠麻耶

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